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年初から20%以上下落した東証マザーズ指数。ここまで下落した理由は?

メルカリやミクシィなど時価総額の大きい企業に左右されやすい株価指数

 東証の新興市場であるマザーズの株価指数、東証マザーズ指数が8月17日時点で年初と比べ2割以上下落しています。その他の主要な株価指数である日経平均株価は年初から-2.2%、TOPIXは年初から-6.6%の下落率であるのと比べて、東証マザーズ指数の下落率が際立っています。

 

 マザーズと似た性質をもつ中小型株の指数である東証2部平均指数、ジャスダック平均指数は日経平均株価やTOPIXと比べて大きく下落しているわけではありません。なぜマザーズ指数がここまで下げているのでしょうか。

 

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時価総額が大きい企業の株価に左右されやすいマザーズ指数

 東証マザーズ指数とは、東証の新興市場であるマザーズに上場している各企業の浮動株比率(*)×時価総額の合計をもとに算出される株価指数です。マザーズに上場している企業は7月末現在で264社と、東証1部(2105社)、東証2部(508社)、JASDAQ(730社)よりも少ない企業数で構成されています。また、2018年6月末時点で上位10社の比率が3分の1を占めていることから、マザーズ全体の企業の中でも時価総額が大きい企業の株価が指数全体に与える影響が非常に大きい指数であるということができます。

*浮動株:取引所など市場に流通する可能性が高い株のこと。株主リストをもとに東証が定期的に浮動株比率を算定しており、マザーズ指数に組み入れる各社の時価総額計算にもこの浮動株比率が用いられている。

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マザーズ指数の算出基準となる浮動株ベース時価総額上位10社(2018年6月末現在)

出典:日本取引所グループ https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/mothers-futures/index.html

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 マザーズに新規上場した会社は上場日の翌月末にマザーズ指数に組み入れられます。その際、組み入れ前の指数と組み入れ後の指数が同じになるように指数調整が行われます。

 例えば、ある企業がマザーズ指数に組み入れられることで時価総額が4,000億円から5,000億円になった場合、時価総額は1,000億円増えますが組み入れ前のマザーズ指数と組み入れ後のマザーズ指数は同じになるように調整されます。つまり、新規上場した企業の規模が大きいと組み入れ前後の指数は変わらないのに、その企業が組み入れたあとの指数に対する影響度が大きくなるという特徴があります。

 

メルカリの追加と株価下落が指数下落に追い打ちをかける

 マザーズ指数の大幅な下落は、7月までは年初時点で浮動株時価総額の20%近くを占めていたミクシィそーせいぐるーぷの株価下落が大きく影響しました。

 ミクシィは利益の多くを構成しているモンスターストライクの売上減・チケットキャンプの閉鎖などによる減収減益を今期業績に織り込み、8月17日時点の株価は昨年末と比べて48.3%下落、そーせいぐるーぷも2018年3月期の決算が大幅な減収・赤字転落になったことなどを理由に8月17日時点の株価が昨年末と比べて53.7%下落しました。

 その結果、ミクシィとそーせいぐるーぷの構成比率は17.6%から11.5%まで下落。その後、6月に上場したメルカリが7月末にマザーズ指数へ組み入れられ、1社で10%程度の構成比率を占めるようになります。しかし、メルカリも今期決算で大幅な赤字を計上。株価は今月だけで18%下落し、マザーズ指数の下落に追い打ちをかけました。

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8月17日時点のマザーズ時価総額ランキング

*全体の時価総額。浮動株調整前

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今月末には時価総額2位 MTGの指数組み入れも控える。

 今月末には7月に上場した健康グッズ大手MTGがマザーズ指数に組み入れられます。現在の時価総額はマザーズ上場企業の中でメルカリに続く2位。浮動株比率は今のところわかりませんが、MTGの株価もマザーズ指数に大きな影響を与えることは間違いなさそうです。

 大手企業の影響を受けやすいマザーズ指数。今後回復するかどうかは既存の大企業だけでなく、上場を果たしたばかりのメルカリ・MTGの株価にも注目する必要がありそうです。