広告

【Jリーグクラブの経営(1)】Jリーグクラブの2017年度売上高ランキング

1位は浦和レッズ。2位の神戸は大幅ジャンプアップ…その理由とは

Jリーグはクラブの経営安定化、財務能力・信頼性の向上などを目的として毎年クラブの経営状況などを審査するライセンス制度を導入しており、その関係で毎年各クラブの経営情報を公開しています。

この度2017年度の各クラブの経営情報が公開されたので、全3回にわたってJリーグクラブの経営をランキング形式で紹介します。第1回目となる今回は売上高ランキングです。

広告

DAZN効果で54クラブ中47クラブが売上アップ

 2017年のクラブ別売上高をみると2016年の売上高が全クラブ合計で993億円→1,105億円と112億円も増加し、54クラブ中47クラブが売上アップとなりました。

 スポーツ専門のインターネット放送「DAZN」(ダゾーン)が破格の10年2,100億円という契約で2017年以降のJリーグの放映権を獲得したことにより、Jリーグが各クラブに配分する分配金総額が60億円増えたことが各クラブの収益を押し上げました。

Jリーグクラブ売上ランキング(1位から20位)

まずは1位から20位までのランキングです

*カテゴリーは2018年のもの。2017年時点では大宮・新潟がJ1、名古屋がJ2

 

 1位の浦和レッズは79.7億円と前年から13億円以上アップ。広告収入が6億円増加したほか、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)優勝とクラブワールドカップ出場に伴う賞金が寄与しました。

 2位のヴィッセル神戸は前年の8位から6ランクアップの52.3億円。売上の増加額は1位の浦和とほぼ同じ13.7億円ですが、内訳をみると広告収入が+11億円と増加額の大半を占めており、ポドルスキなどのスター選手獲得をはじめとした積極的な補強のために親会社楽天からの広告費が増えたものと推測されます。

 3位は鹿島アントラーズ。2016年はJリーグ優勝とクラブワールドカップ準優勝による賞金で大幅な収益増となりましたが、2017年はその賞金がなくなったことなどを理由に前年比3.5億円減の52.2億円となりました。

4位から10位は以下のとおりです。

  • 4位 川崎フロンターレ
  • 5位 ガンバ大阪
  • 6位 横浜F・マリノス
  • 7位 名古屋グランパスエイト
  • 8位 FC東京
  • 9位 清水エスパルス
  • 10位 セレッソ大阪

 2017年J1リーグの優勝チーム川崎フロンターレは4位。2017年以降のJリーグ優勝チームは翌年以降の3年間で合計15億円以上の理念強化分配金がJリーグから配分されることになっており、2018年以降の売上アップに寄与することが予想されます。

 トップ20のうち売上が減少したのはガンバ大阪、名古屋グランパスエイト、サンフレッチェ広島、アルビレックス新潟の4チーム。昨年はじめてJ2で戦った名古屋や降格してしまった新潟をはじめ、成績が低迷していたクラブが売上を落とす結果となりました。

J1に昇格した湘南・長崎の売上規模はJ2中位クラス

続いてランキング21位以下です。

*カテゴリーは2018年のもの。2017年時点では甲府がJ1、湘南・長崎・群馬がJ2、栃木がJ3

 今年J1に昇格した27位の湘南ベルマーレ30位のV・ファーレン長崎は2017年のJ2クラブに限った順位で見ても全22チーム中それぞれ9位、12位と中位の位置。売上規模が決して大きくなくてもJ1へ昇格できることを示すのはJ2、J3のサポーターにとっても希望のある話ではないでしょうか。なお、V・ファーレン長崎は昨年からジャパネットホールディングスの子会社となりジャパネットたかた創業者の高田明が社長に就任。ベルマーレ湘南は今年ライザップが買収したことで話題となりました。この2チームの売上規模が来年どれくらい増えているかにも注目です。

 下位に目を向けるとワースト10はすべてJ3のチームという結果になりました。内訳を調べたところ、ギラヴァンツ北九州以外の全てのチームで入場料収入が1億円以下です。J3は平均観客数も2,000人台でJ2の3分の1程度となっており、観客数は広告収入などにも影響することからスタジアムに足を運んでくれるサポーターを増やすことが最優先の課題といえるでしょう。