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【Jリーグクラブの経営(2)】Jリーグクラブの人件費ランキング

1位の神戸は31億円。イニエスタ加入で2018年は倍増か?

 カイシャラボではJリーグが公開した2017年度のJクラブ個別経営情報をもとにJリーグクラブの経営をランキング形式で読み解く連載を3回にわたって行っています。第2回目となる今回は、各クラブのチーム人件費をランキングにまとめました。

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チーム人件費=選手の年俸ではないことに注意

 Jリーグの経営資料に記載されているチーム人件費は、チーム全体の人件費合計を表します。選手の年俸だけではなく、監督・コーチ・スタッフなどの報酬、給料や支払った移籍金(*)などを含みます。そのため必ずしも選手の年俸=チーム人件費というわけではないのですが、人件費はクラブがチーム全体にどれだけ投資しているかを示す重要な指標です。

 (*)一般的に移籍金は契約年数にあわせて減価償却され、単年分の減価償却費が人件費として計上されることが多い。

1位は神戸の31億円。イニエスタ加入で人件費がさらに倍へ?

 まずは1位から20位を紹介します。

 *カテゴリーは2018年現在。2017時点のカテゴリーは名古屋はJ2、大宮、新潟はJ1。

 

 1位のヴィッセル神戸は前年比10億円以上アップの31億円。売上に占める人件費の割合はおよそ6割を占めています。2017年は元ドイツ代表のポドルスキや元日本代表のハーフナー・マイクなどを獲得しており、これらの有名選手の補強と移籍金の支払いを中心に人件費を押し上げたものと推測されます。

 この統計は2017年度のものなので2018年夏にヴィッセル神戸に加入したイニエスタの人件費は未計上。報道ではイニエスタの年俸は32億円とも言われているため、来年のチーム人件費が倍増する可能性もありそうです。

 2位は浦和レッズの26億円。日本代表の槙野智章などJリーグのトッププレイヤーを数多く擁することからチーム人件費が高いことも納得ですが、売上に占める人件費の割合は33%と、J1の中では最も人件費率が少ないクラブです。

 3位以下のクラブを見ると5位のセレッソ大阪の人件費8.4億円増(23億円)が目立ちます。セレッソ大阪といえば2017年にスペイン1部セビージャから清武弘嗣を獲得したクラブ。清武の移籍金などが人件費を押し上げた可能性も高そうです。

 J2は昇降格クラブを除くとジェフ千葉の人件費の高さ(11億円)が際立ちます。2010年にJ2へ降格して以降J1へ上がれない千葉ですが、毎年J2トップクラスの人件費をかけており、昇格を目指す投資は積極的に行っているようです。

 

最下位のY.S.C.C横浜はセミプロクラブ。

続いて21位以下をみてみましょう。

 *カテゴリーは2018年現在。2017時点のカテゴリーは甲府はJ1、湘南、長崎、群馬はJ2、栃木はJ3。

 J2で最も人件費が少なかったチームは43位の町田ゼルビア。2017年は22チーム中16位に終わりましたが、2018年はJ2で2位(8月19日現在)につけており、チーム人件費が少なくても上位に入ることができる実例として注目されそうです。

 J3で最も人件費が少ないチームは54位のY.S.C.C横浜。チーム人件費はわずか3,000万円です。実はJ3はプロとアマチュアの選手が混在するリーグ。プロ契約選手が1チームあたり3人以上いればJ3に参入できるルールとなっているため、アマチュアの選手も数多く存在します。Y.S.C.C横浜はJ3参入当時のプロ選手がわずか4人。現在も多くの選手がアマチュア契約のため、チームの人件費も非常に低くなっています。